設計に挑戦(丸太組基準)
Akane Planning CO.,LTD.

☆ 丸太組構法技術基準 ☆
 ログハウス建築設計の指針となるのが、この丸太組構法技術基準です。
これは建設省が昭和61年に告示したものです。

この告示によって、「ログハウスの設計は自由に行えなくなった」という声もありますが
その反面、この基準にさえそっていれば、「誰でも安全で強度のあるログハウスが設計
できるようになりました」

(前提) ・・ ここでの基準は、個別に建築確認申請を行う時の基準のことです。
        換言すれば、建築基準法上38条(建設大臣の認定建物)を取る方は
        この基準に従う必要はありません。

さてそれでは、そんなに難しいことは書いていませんので、順にお勉強して行きましょう。
ここでお勉強したこと以外でも、細かい規定はありますが、大要は把握できるはずです。

 書籍紹介
   「丸太組構法技術基準・同解説」 ¥3,000程度の本、構造計算まで解説
                         監修 建設省住宅局建築指導課
                              建設省住宅局木造住宅振興室
                          発行 (財)日本建築センター出版部

   「丸太組構法住宅工事共通仕様書」 ¥600程度で、公庫設計図書の付録
                         監修 住宅金融公庫建設サービス部  
                         発行 (財)住宅金融普及協会

   「夢の丸太小屋で暮らす」     ¥2,000程度の雑誌、ログハウス雑誌の老舗
                          発行 (株)地球丸 これは面白いですヨ
お勉強のメニュー
ログハウスの大きさ(規模)はどの程度?
ログ材・ノッチの適合基準って?
1つの部屋を大きくしたいのですが?
窓・ドアを大きくしたいが、どの程度大きくとれますか?
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☆ ログハウスの規模
@ 地階を除く階数は2以下であること。
    早い話、1階建て、又は2階建のログハウスしか建築確認は与えませんと言ってます。

A 延べ面積が300平方メートル以下であること。
    延べ面積とは、「一階の床面積+二階の床面積」のことです。

B 高さが8.5メートル以下であること。
    この値は、一般に棟の高さのことです。 通常GL(土の表面)〜棟の位置。

・ 二階部分は、耐力壁を設けず、小屋としなければならない。この場合において、当該
  小屋の荷重は一階の構造耐力上主要な部分が直接負担する構造としなければなら
  ない。

解説(A−1) 二階建てのログハウス
 
講釈用画像(1)
  上図のように、二階の”けた”側壁をログで積み上げてはいけないと言っています。
  二階はあくまで、「”小屋組”を利用する”屋根裏部屋”としなさい」という事ですね。

  あるログメーカが、二階にも1.0mのログ壁を設けたモデルを販売していますが
  そのモデルに関してだけの38条認定を取得したからです。

  質問:何で1mしか壁を作らなかったの?
  解答:下でもご説明しますが、ログ壁の高さ制限(最大4m)があるからです。
      通常、1Fの壁高が2.8m〜3mです、ですから4m−3m=1m 簡単な
      計算ですね。
  
  注) 妻側壁(三角となる壁)は、一階の壁と直結すればログで積んでもOKです。

解説(A−2) ”小屋組”を利用する”屋根裏部屋”

  「お〜い、そんな2階、天井が低くて部屋として使えないゾ!」
  そうなのです。
  そこで考えられたのが屋根に付いたドーマ(明かり採り)なのです。
  下図にようなドーマを付けて居住性を高めています。
  ハトが出てくるようで、おしゃれですね。
ドーマ(1)
上図は、ドーマ例(1)
ドーマ(2)
上図は、ドーマ例(2)
屋根に付けるドーマ

  「丸太組構法技術基準」にはドーマのことは記述されていません。
  ただ、各地方事務所に出される建設省通達の中には「あいまい」に記述
  されています。

   ・ドーマとは、屋根に取り付ける「明かり採り」である。
   ・構造上、屋根組(垂木)の一部とすること。
   ・ドーマの横距離は、良識の範囲とする。
   ドーマについては毎回、弊社設計部と地方事務所間で解釈論議があります。
   ”良識の範囲”って、何メートルのこと言うの?
   「こちらの設計者には、良識が無いのか?」って・・・・ブツブツ

解説(A−2) 高さ8.5メートル以下
最高の高さ
☆ ログ材・ノッチの適合基準
 ログといっても色んなスタック方法がありますが、丸太組構法技術基準では2通りのものを
 想定しています。

 (B−1) フラッシュタイプの交差部

 X方向とY方向が同一段で組まれているのが見えますね。
 これは、フラッシュタイプログと呼ばれ、「丸太組構法技術基準」には適合しません。
フラッシュタイプのログ
フラッショタイプのログ交差
 この前、こんな気の毒なお客さんがいました。
 その方は、長い間米国で勤務していて、今回帰国なさいました。帰国の際、米国内で
 ログハウスキットを購入し、日本でそのキットの到着を待っていたのです。
 ご自分では施工できないので、弊社に相談に来られました。
 ところが建築候補地は、都市計画区域内で、「建築確認申請」が必要で、このログでは
 確認されません。
 う〜む、結局?百万円はパーとなってしまったのです。気をつけましょう。
 ちなみに38条認定を受ければOKだったのですが、その費用も?百万円・・・。


 (B−2) プロジェクトタイプの交差部

 X方向とY方向の交差部を互いにかみ合わせることによって構成されています。
 これが、プロジェクトタイプログと呼ばれ「丸太組構法技術基準」に適合します。
プロジェクトタイプのログ
プロジェクトタイプのログ交差部
 
・ 耐力壁線相互の交差部においては、張り間方向及びけた行方向に耐力壁を設け
  かつ、丸太材等を構造耐力上有効に組み、壁面から20センチメートル以上突き
  出させなければならない。
交差部の突き出し
☆ 1つの部屋を大きくしたい
耐力壁線相互の距離は6メートル以下とし、かつ。耐力壁線により囲まれた部分の
水平投影面積は30平方メートル以下としなければならない。

ただし、構造計算又は、実験によって構造耐力上安全であることが確かめられた
場合においては、耐力壁線相互の距離および耐力壁線により囲まれた部分の水平
投影面積はそれぞれ、8メートル以下および40平方メートル以下とすることができる。

 ※ 一番大きな部屋を、5mX6mのスパンで設計すれば問題はないのです。
ログのスパン
☆ 窓・ドアを大きくしたい

 これは、1階部分の耐力壁の開口サイズに関連します。
 どの程度の大きさの窓・ドアが付くか・部屋間の開口は・・・・?ということです。
・ 耐力壁は、高さ4メートル以下とし、かつ、幅は高さに0.3を乗じて得た数値以上と
  しなければならない。
・開口上部の丸太材などの高さ

 耐力壁線に設ける開口部の上部には、丸太材などにより構成される壁を構造耐力上
 有効に設けなければならない。
 但し、これと同等以上の構造耐力上有効な補強をおこなった場合にはこの限りでない。

 補足 −− 開口上部の丸太材などの高さは、開口上部スパンの1/5
         以上かつ30cm以上とすることが望ましい。

 上のマスは、有効な耐力壁の定義です。
耐力壁の定義

 下のマスは、開口部の上部つなぎのことを言っています。
開口部のつなぎ

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